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2016/03/08

(追加編小話)☆28 主機

 主機(メインエンジン)は船の推進に使われるエンジンで、多くは油を燃やすディーゼルエンジンが主流である。 昔は石炭で沸かした蒸気を使う黒船がありましたが、現代はもっとスマートに、天然ガス等を運びながら、蒸発するガスを燃やす、ガスタービンの船が出来ています。 そう、原子力船も原子力の熱をボイラーで蒸気に変えタービンで回転運動に変えています。

 さて、一般的なディーゼルエンジンの仕組みは、空気を1/20位までに断熱圧縮すると空気の温度は500℃を超えますので、そこに燃料(重油)を霧状に入れると、発火して燃える。 それをクランクで回転運動に変えているのです。 重油の引火点は100℃前後、発火点も300℃強ですので、霧状になっていれば、それはもう爆発です。 燃焼ガスは膨張し、猛烈な勢いでターボチャージャーに向かいます。 400℃前後のガスがタービンを回し、反対側の羽で新鮮な空気を2気圧に圧縮して、またシリンダーに送り込み、次の圧縮に備えます。

 最近商品化された13万馬力(鉄腕アトムより上!)のエンジンでは、ピストンの直径が1m8cmもある! 江戸時代の棺桶(例えが悪い)よりもデカイのだ。 12,000TEU(20'コンテナを12,000個積める)の大型コンテナ船を早く航行させるには、これぐらいのエンジンが必要と言われている。 それで通常1ヶ月以上かかる太平洋横断をたった2週間でこなし、コンテナを運ぶのである。 10万馬力には直径1mのピストンが14個並ぶ巨大なエンジンが必要であるから、10万馬力の鉄腕アトムって凄い! なんのこっちゃ!?

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