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2016/02/15

(追加編小話)☆22 バラスト

 船の重心が高いと、倒れやすくなるので、重心は下の方になければいけませんが、ヨットなど大きな帆を持つ船では、倒れないように更に船底にバラストという錘を詰め込みます。 そのため、真横近くまで倒れても起き上がってこれるのです。 桜木町に泊まっている「日本丸」も船底に数百トンもの固定バラストを積んでいるそうです。 バラストを見る機会はありませんでしたが、実際に乗った経験から、相当な重さの固定バラストが入っていたに違いありません。
 商用の船では、バラストを積んで航走ってもお金にはなりませんので、いつも船倉に貨物を積んでいたいのですが、油タンカーなど、日本までは油を満載して運んでも、帰りは何もなくて航走らなければなりませんが、空船のままだと、プロペラが水面にでてしまい、思ったように速力がでないどころか、風の影響を受けて、まともには航走れないです。 そのため、海水を船底に積み込み、船を沈めて航走る事になります。 また、バラスト水も船底とは限らず、船倉の上側の肩にあたるところ(ショルダータンク)に海水を取り込み、船の揺れ具合も穏やかにする方法をとることもあります。
この海水バラストは、空船となった揚地で船に積み込み、荷を積み込む積地で排出するので、海水中に含まれている海洋生物を遠くに運んでいることと同じである。 これが生態系に悪影響を及ぼし、各地で様々な外来種の海洋生物も確認していることから、大きな問題となっています。 海洋生物を持ち込ませないための国際的な取り決めがなされ、タンク内の生物を、薬品や紫外線で殺す設備を持たないと、国際港会が出来ない状況に移り変わってきています。 まだまだ規制が始まったばかりで将来どんな状況になるのか判りませんが、「あれもせい」、「これもせい」と、船のコストはどんどん高くなる一方。 船員の給料は? どうもこれは下がる一方のようで、、、、

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