« (追加編小話)☆13 浮心 | トップページ | (追加編小話)☆15 ブリッジ »

2016/02/15

(追加編小話)☆14 舵

 舵は、船を横から見ると、水面下全体の約2~3%ほどの面積になるが、船の進路を操作する重要な部位である。 その昔、最初の舵は、漕ぐためのオールの中間部を船縁に固定し、一番後の人が操作して船の進行方向を決めていた。 岸に着ける時は、右側につけた舵(オール)がじゃまになるので、オールを取り付けていない反対の左側が岸になるようにした。 それで船の左側をポート(港)サイドと呼ぶようになったと考えている。 もう少し船が大きくなると、自分では舵を持たなくなった。 すると、船長が命令を出した時、船員は「右」と言われたら、舵柄(舵を操作する取っ手)を当然のごとく右に押す、しかし船の方向は左に曲がっていくので、「左」に行きたいのに「右」と命令を出さなければならない矛盾が一時期あったようである。 それも、舵柄にロープやチェーンをつけて、舵輪で回すようになってからは、左右の命令がしっくり合うようになりました。
 今はまた、大型船では船長自らが操舵装置を握る場面も増えてきました。 と言うのも、性能の良い舵が発明され、プロペラを反対に回さなくても後進出来るベックツインという舵が発明されたり、舵にプロペラがセットで付いていて、前後左右どちらでも動かせるようになったからです。 勿論私もその操舵装置(ジョイスティック)を握り、簡単に船を岸壁に着けられました。 二重反転プロペラとか、ポッドプロペラなど、プロペラスクリューも随分開発されています。 船の科学はどんな方向に舵をとるのか楽しみです。

|

« (追加編小話)☆13 浮心 | トップページ | (追加編小話)☆15 ブリッジ »

船って何だろう」カテゴリの記事

船の昔話」カテゴリの記事