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2015/10/13

(追加編小話)☆6 下手回し

 「上手回し」の反対に「下手回し」(ウェアリング)というのもあります。 
これは、風下側に舵をとって、いくと、自然に船の後から風が来ることになり、無理に風上側に舳を向けなくても、確実に受ける風の向きを反対側に移せる操船方法です。 しかしながら、せっかく切り上がってきた風上側の位置から、船をグルリと風下側に回して円を描くように、回転させるわけですから、回転の直径の距離が一旦、風下側に落とされるので、風上に切り上がってきた距離を失いますので、普通ヨットでは行うことはまずありません。 しかし、横帆の多いシップ型の船では、操作が簡単で、人手も少なく済み、確実に回れることから、貨物を多く積載し、切り上がり性能も悪い商船では、よく使われた操船方法です。 反対にタッキングでは、横帆を一気に素早く回さないと、風を帆の裏側(前側)から受け、船の惰性を失って、失敗するため、より多くの人手を要します。 多人数の乗る軍艦なら出来る操船方法です。
帆船には、横帆の他、縦帆を備えた船もあります。 縦帆の方は、比較的素早くブームを回して帆の向きを変えられますので、タッキング向きです。 ただし、風下側に走っていて、反対側に針路を変える時(ジャイブ、要領は下手回しと同じ)、ブームが勢いよく反対舷に回りますので、よく頭を怪我する人たちが多くいます。
初めてヨットに乗る人は、特に気をつけましょう。


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