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2015/10/15

(追加編小話)☆7 砲撃戦

 海での戦いは数多くあり、18世紀までは帆船が主体で、武器は先込め式の大砲であった。
大砲の発射手順は、
1. 筒先から水で濡らしたスポンジを入れ、内部の燃えかすなどのゴミを拭き取る。
2. 火薬を布で包んだ装薬を根本まで突き入れる。
3. 詰め物(隙間を塞ぐ)をいれる
4. 砲弾、榴弾、鉄屑(砲弾代わり)、時には熱した砲弾を入れて押し込む。
5. 大砲の根元の穴から、装薬に穴を空け、点火薬を流し込む。
6. 大砲を前に押しだし、向きを調整して、狙う。
7. 点火薬に火をつけ発射する。
8. 大砲は、砲弾を撃ち出した反動で、後に後退する。
だいたい、この繰り返しを1分から2分で行い、撃ち合いする。 飛ばす砲弾は18ポンド(8kg)や24ポンド(11kg)が主流だったので、砲弾投げの玉よりちょっと重い玉が、空を高速でぶっ飛んで行く。 10インチほどのフレーム(肋骨材)は簡単には破壊できないものの、2~3インチの外板は簡単に打ち抜かれた。 飛び散った木片が体に刺さると、そこから壊死が始まることもあり、死に至ることもしばしばであった。 勿論壊死の場所が手や足ならば、体全体に壊死が広がるのを防ぐため切断したが、その時の骨を切るノコギリの音と負傷者の悲鳴は、砲弾より恐ろしかったそうな。

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