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2015/10/16

(追加編小話)☆8 帆装軍艦の火

 陸でも船においても、火災は非常にやっかいな出来事で、今も昔も変わらない。
昔の帆船では、燃えるものばかりで出来ているし、ロープ類の滑りや防水のため、燃えやすい油脂類をたっぷり使っている。 軍艦には更に大砲のための火薬はあるし、三国志の「赤壁の戦い」でも、焼き討ち船で曹操の水軍を全滅させたとある様に、一旦燃えだしたら、消火は非常に困難である。 消火のために水を掛けすぎると船底に水が溜まり沈む事もあるからだ。 木造船の時代には一般的な戦法であったが、史実として残っているのは意外と少ない。
木造船では火事を起こさないために、炊事場は分離し、火薬庫は火花を出さないように鉛の板で内張をしていた。 帆船同士の砲撃戦では、甲板に海水と砂を撒き、大砲のすぐ上の帆は巻き上げて、大砲の火の粉が燃え移らないようにもします。 そんな燃えやすい船ですから、大砲のない時代でも、敵船からの火矢はとても恐ろしいものであった。
大砲が出てきてからは、岬や山上の防衛要塞から、真っ赤に熱せられた砲弾を受け、燃え出すこともあった。 
砲台の位置が高く、船と違って揺れない地面で、熱した砲弾も撃てるので、断然陸上要塞の方が有利であるが、いかんせん、砲弾は完全な球形ではないし口径の隙間も大きい。 従って、命中率は神様のご加護を頼るのみである。

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