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2014/12/21

昔話 113 卒業と就職

商船大学の教程カリキュラムは非常に詰まっている。 大学という名の元、文部省が4年間の必要修得単位を決めている。また、卒業後には運輸省が所轄する船舶職員の三級免状資格試験が受けられるように、1年間の乗船履歴が必要とされている。 そのまま足し算して5年の教程でも良いと思うのだが、5年に延ばして医療系大学と年数を揃えると、「医者と同格?んな訳ねーだろ!」 だと思うが、4年半に縮まって、9月末が卒業となる。
えらく中途半端で、一般企業は翌年4月の新卒採用を考えているのに、我々の同期約3百人ほどが、定職も持たずに社会に放り出されることになる。 世の中第二次オイルショックとかで、ものすごい就職難になっており、何もしなければ、私もプータローになってしまう。 就職の決まっている人は、4月まで試用期間で雇われたり、就職前の準備期間としてゆっくり出来るのだが、春に1週間ほどの陸上期間があったが、そんな時間で就職が決まるはずはなく、ましてやこの半年は海の上、数日前に陸上におっぽり出されたところである。
ないないない、就職する会社がない。 学生課の掲示板の給料の良さそうな海運系会社をチェック、電話を掛ける。アポイントを取って、まずは会社訪問しなければ、どんな会社なのかも判らない。 すると、10月1日(金)に会社訪問に来てくださいとのこと。 9月30日は卒業式がある。 準備もあり、30日は一旦帰省して、そこから会社に向かう。
午後、面接を行って、人事担当者が言うには、「明日入社試験を実施するので、この近所に泊まりなさい」 (嘘やろ?、でも、せっかくここまで来たからには受けよう)
で、翌日、会社に行くと試験会場には30人ほどが来ていた。 そして、日本丸で私のボンク(ベッド)の下のボンクにいたA君と鉢合わせ。「 え、サムもここ受けるの? Y君も一緒だよ 」 後日A君と一緒にこの会社に採用されたが、なんとまぁ、A君とは星雲丸でも同じ班、日本丸ではボンクの上下、就職した会社も同じという縁である。 ほんと世の中狭い!

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