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2014/11/01

昔話 110 実務講義

汽船でも、帆船でも、航海当直実務の他に座学がある。 この座学には、大学ではカリキュラム自体ないものばかりで、実際に社会に出て船舶に乗り組む時に必要となることの学習を目的としている。
例えば、大学では「塗装」なんて授業はない。 あまりにも内容が薄いのだろうが、「鉄は錆びるからペンキを塗っておけ」ってな程度。ここでは、「いつ、どこで、何のために、どれをどれだけ塗るのか?」等を細かく教えてくれる。 こういった船舶の保守・維持・点検などの実務については、日郵船やら、MO、川汽、ジャパンなどの大手海運会社に勤務している人が、練習船に出向して乗り込んでいて、教科書には載っていない現実の姿を教えてくれるのだから、即戦力養成講座の様なものである。
実際、車検の様に定期的に検査があり、それに合わせて船の入渠修繕計画があることにはっきりと気づかされた。 普通に考えれば、「船乗りは機関室でプロペラを回し、ブリッジで舵をとって船を操縦する。」であるが、「油にまみれて機械にこびりついた汚れを落とし、錆を落として油を差したりペンキをぬったり、貨物艙の掃除に精を出す。」と言ったことが実に多いことは、余り知られていない実態である。
そんなこんな有り難い講義なのだが、如何せん眠い。
ここは太平洋のど真ん中、機走で船を進めているが、ゆったりとした太平洋のうねりが船を気持ちよく揺らし、クーラーのない第一教室の中の熱気は天窓を開けても逃げていかないので、頭がぼーっとして眠くなる。 事実何人かは(-_-)zzz。
そこに渇が飛ぶ。「ここからは重要なことで、一週間後の試験に出るから、寝ていられないぞ!」
慌てて飛び起きるが、一度付いた寝ぐせは治らない。 10分もしないうちに、ウトウトと、、。試験に通らないと、下船できないと言うのに、こんな状態で良いのかな? もちろん、私のことですが、前日の一夜漬けは必須ですね。

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