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2013/06/04

昔話 86 パナマ運河その1

地球に刻みつけた偉大な事業として、「ギザのピラミッド」、「万里の長城」などがあるが、私としては、この「パナマ運河」を1番の偉業と考えています。 300tの飛行機が空を飛ぶ、その百倍以上の重さの船が海面より30mも高いところに浮き上がって80㎞も航走する。 縮尺の差はあるが、似たように凄いことだと思う。 それを100年前の1914年に完成させ、2014年には拡張して、幅32.3→49m、長さ294→366mとなる。
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その技術的に素晴らしい構造物を見る期待と感動に胸を膨らませ、6月初旬の朝を迎えた。 日本丸は桟橋を離れ、最初の入り口となるミラ・フローレンス閘門に向かう。 閘門はまるでドライドック(乾渠)のようで、入り口の蓋となる閘門自体は、ピンボールゲームのフリッパーのように両側に開いている。 船はその閘門の水路に頭を入れた時、岸の両側からワイヤーロープが取り込まれた。何人かの作業員、監督者等が乗り込んできて、作業を行う。 太さ20mmほどのワイヤーの端は、船のボラード(係船柱)に引っかけられ、反対側は、なにやら機関車に取り付けられた。 その内、後部もワイヤーが取り込まれ、船は四方を機関車に固定されて、「×」印に張り付けられたようになった。
後にはもう一隻の船(3000G/T位?)が同様に繋がれ、まるで2匹のアメンボウ状態。Enko420

そしてプールのような水門が閉じられ、固定されると、一つ上の水面までの高低差約30ft.=約9m ゆっくり水面が上がるんです。勿論その水は上の水面から流れてきます。最初はすーっと上がるのが感じられるような勢い。 数m上がったかなと思った時、両側の機関車が前の方に動き、坂を登っていくんですね。 その内、上の水面が我々のいる水面と同じ高さになったかな?と思っても、次の閘門がなかなか開かないので、イライラする。
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さて、少し開けた水面に出たから、このまま大西洋側近くに行くのかなと思ったら、ここはミラフローレス湖、2km程先にペドロ・ミゲル閘門があって、そこでもう2段階30ft.ずつ60ft.上がるという。 時間的には、1箇所の閘門で上がるのに1時間近くかかる。
そこまでは、船のエンジンを使って進むのだが、先ほど乗り込んできた一人はいっこうに降りようとしないで、船長となにやら話しているようだから、水先案内人(パイロット)に違いない。 操舵命令も出している。
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その間、船は幅200m程の水路をゆったりと進む。距離は10km弱、その内、3km程は切り立った崖のようになっており、話によれば、ここは運河工事の最難関の山場で、一度は断念しかけたというゲイラーズ・カット。西の崖の中腹には、記念碑のようなモニュメントが埋め込まれている。 ここで何人もの人が命を落としたという場所、しばし合掌、、、。
12時からは、当直としてブリッジに入る。 先ほどのパイロットは交代もしなければ、休みも取らずに、ブリッジにいる。 クォーターマスターが軽い食事(サンドイッチ)の準備が出来ていると言っても、じっと動かない。 やがて、かなり開けた水路に出た。 そうは言っても500m程の幅であるが、ここなら、船のすれ違いも楽に出来る。 やっとパイロットも食事をとりにブリッジを降りた。時刻は14時に近い。 流石プロだなと思った。 私なら、きっとサンドイッチを囓ってるわ。

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コメント

ダム建設、架橋工事、トンネル掘削など
尊い命が犠牲になることが本当に多い。
慰霊碑やそれに代わるもの、
必ずと言っていいほど見かけます。
自然は人身御供を要求しているのだろうか
ふと、思いました。

投稿: にけねこ | 2013/07/07 06時15分

にけねこ<大それたことをするには、それに見合う代償を払えと言っているのでしょう。
決して人命で払えと言うことでなく、安全を重視するが費用がかかる方法。崩れそうな崖は先に杭を打って固めるとか、総てロボット使うとか、、、
無理をするから、事故が起こると思います。

投稿: Samson♪ | 2013/07/07 22時51分

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