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2012/11/13

昔話 80 ねずみ国へ

さて、ロス港に入港して、出航が修理のため数日延びると言うことは、上陸休暇がいただけると言うこと。 ただ、此所は外国で、パスポートも船員手帳も持たない学生は、制服完全着装が義務づけである。 それで、地元の警察等とのトラブル時には、士官が出向いて我々の面倒を見ることとなる。 チョッと危なっかしい身分です。
故障を喜んではいけませんが、実習生にとっては、今回は望外な上陸休暇。8時の点呼で、注意事項を受ける。 まずは治安が日本と違うので、危険性が高いと言う認識。 確かに前航のオーストラリアは治安が良く、夜の外出も怖くなかったし、トンガもそうだ。 ここはアメリカの大都市で、犯罪の発生率も高い、、、だんだんと上陸の気分を壊していく士官。 最後に遅刻したりして遅くなった場合は、警察に通報して、犯罪に巻き込まれたか、密入国したかで捜索することになる。 そして、船の出航も出来なくなると、一発噛まされた。 これは効くね。 皆に迷惑がかかるという日本人特有の連帯責任をぶっかけてきた。
でも、上陸した途端、そんなことはすっかり忘れ、カリフォルニアの天気は良いし、すぐにウキウキ気分。 まずはローカルバスでダウンタウンへ、皆目的地は大体似たような物で、何人かはナッツベリーファームへ向かったが、多くは「ねずみの国ディズニーランド」へ、 乗り継ぎのためのバスに乗って、料金を払おうと10ドル紙幣を出したら、受け取ろうとしない。 料金箱の中に置けと言う。 渡そうとしたが、自分で入れろと言う。 どうも、「オレ(運転手)は、おまえの金に触れて誤魔化そうとはしない」というような意味で、因縁を付けられたりしてトラブルには巻き込まれないぞ、という予防措置のよう。
チケットを手にする間にも、これがアメリカ、治安の影響があるのかと、ホント強烈に感じた。
こんな状況で、ディズニーランドまで行けるのかと思ったが、道案内のガイド看板がかなりあり、それはもうまた、入園するまでのウキウキ感を盛り上げる結構なエッセンスであった。
アメリカ上陸して、気分が上がったり下がったり、まるでスペースマウンテンのジェットコースター。 乗る前から、上下してしまった。
ジェットコースターには勿論乗りましたよ。 暗い中をゴトゴトと昇っていき、落ちるかと思いきや、もう一度登り始める。 落ちる時は、暗闇の中を真っ逆さま! 実に心臓に悪い乗り物ですよ。


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コメント

航海実習からお帰りの方の
お話を伺った時は、
御苦労ばかりが多くてたいへん、
そんな印象しかございませんでした。
こういうウキウキとしたことも
全く無いわけではないのですね。
外国の地に足を踏み入れることは
危険も覚悟で学生を上陸させる
士官の方々の御苦労が偲ばれます。
問題なく全員が戻ること、
最後は信じるしかないのでしょうね、
なんでもそうだけど。

投稿: にけちゃん | 2012/11/19 18時14分

にけちゃん<辛いことばかりじゃ、生きていけない。
人間笑顔が大切だね。
最近、自分の笑顔が増えた気がして、また、嬉しく成っちゃいます。

投稿: Samson♪ | 2012/11/22 00時00分

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