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2010/05/31

昔話 70 天測

「てんそく」という風習が中国にはあるそうだが、船上には天測というお務めがある。、星・太陽が同じ高さに同時に見えるのは、地球の表面上では一定の線になる。 そして、この線が2本以上交差する所が、船のいる場所である。
でも、同じ高さってどう測るのか? それは、水平線から太陽や星までの天体の高さ=角度として測るのである。 特異な例として、北極星がある。 北極点では真上(90゚)、赤道では(0゚)
ここで問題となるのが、時間である。 太陽や星などの天体は24時間弱で地球を回っているので(そのように見える)、時刻が違うととんでもないことになる。 私はまだ一度もないが、陸上を航走させた人がいる(計算上)らしい。
多分これは作り話だとは思うが、天体の位置(日付)を一日間違えれば、経度で約1゚≒大阪~名古屋位違う。が、計算の途中で、数値が大きくかけ離れるので、判るはず。 かくいう私も、この作り話をちょくちょく広めている、、=^_^=。

さて、天測も太陽で行うものと、恒星で行うものの2種類あり、惑星・月などは誤差が大きくてあまり使わない。
太陽は、朝方、東の方に太陽がある時に高度を測り、お昼に、南または北の方向で高度を測って、数時間の間をおくことで方向を変えて位置を出す。おおむねの速度が判っているので、数時間後でも、推測位置のずれは少ないものと判断している(鈍い船足なら尚更)。
恒星で行う天測は水平線と星が同時に見える、朝夕の一日2回しかチャンスはないが、数分の間に4~6の星の高度を測れ、位置を算出しやすい。

この天測の時、細かい秒まで測る時計が"クロノメーター"と言われ、毎日ゼンマイを決められた回数だけ回している。 また、高度を測る機械が"六分儀(セクスタント)"で、鏡によって、星の見える角度を水平方向まで、光を反射させ、水平線と比べることで角度を測っている。 勿論太陽を測る時は、途中にサングラスを入れて調整しますよ。

天測の計算結果はノートにして、毎回士官の結果と付き合わせる事になり、計算時間と正確さ、それに天測回数も求められる。 
朝昼は3/O、星測は1/Oの担当が多かったかな。 毎回、士官も同じ計算をするので、学生に負けるわけにもいかず、大変だなぁ、、、、

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コメント

天測、苦手な学生もいる、
と聞きました。
見渡す限り青い海と水色の空、
自分がどこにいるのか知りたい、
或いはどちらに向かえば目的地に着くのか。
(尤も、
地球は丸いからいつかは着くさ、
なんてのは無しざますよッ。)
昔の人は本当にすごいと思うのでございます。

投稿: にけねこ | 2010/06/01 19時35分

にけねこ<自慢じゃないですが、まぁまぁ早く計算できた方です。綺麗な海と空に囲まれていると、人間がいかにちっぽけか、
気持が大らかになりますね。=^_^=

投稿: Samson♪ | 2010/06/01 23時03分

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