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2010/01/10

昔話 60 マストのトップ

マストトップの台は当然マストの頂部に付けられていますが、これはデッキにそそり立つ根元のマストであって、一番高いわけではない。 ただ、力を大きく受けるので、太くないと木材(鉄製だったが)が折れてしまう。 そこで太くて長い木材を探すが、真っ直ぐな長さには限度があるため、ロワーマストのトップ辺たりで別の木材とつなぎ合わせる。
当然その継ぎ部分は弱いので、直接デッキ船体と太いロープ(鉄ワイヤー)で頂点を結び、押さえつけている。その上に載る台だから、その台の端部を押さえるようにマストからシュラウド(横静索)がのびている。 前から見るとちょうど【又】の字の様にシュラウドが交差する。デッキから登っていく時、縦のシュラウドを手で掴み、切れやすいラットラインに足を掛けていくが、この部分では、体が反り返るようにして登らなければならない。
この反り返った所をフッタックシュラウドと言い、普通にはちょっと恐ろしいところである。
勿論、自信のない新米は、マスト台の内側に空いた穴(ラバーズホール)を抜ければ、安全に登っていけるが、私は当然、ここは反り返った方を選びますわな。

更に上のマストへと登っていきますが、一番上のヤードは、下から数えて6番目の帆、ロイヤルスルがあるヤードに行くころはマストも細く、シュラウドの間隔も狭くなり、最後の足場はワイヤーのネットとなる。 このネットが怖い! 何せブラブラするネットだから、両手両足をしっかりさせていても体はフラフラと揺れる。

更にその上に行くと、もうマストそのものしか残っていない。 そしてそこから上が白く塗られている。 まずその白いところにタッチすることが、マスト登りの最初の課題で、ここまで来るのに、乗船して4日もかかる。 たった数分で登り切る高さなのに、、。

最初は、恐る恐る登ったこの高さも最後には爽快な場所に感じられるのが不思議です。

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コメント

にけねこは…、
すでにお気づきと思いますが、
先日、横浜に寄り道いたしました。
エバー航空機のチョロQをほしがる旦那様へのおみやげに、
日本丸のチョロQを買うためにだけ、
みなと博物館のミュージアムショップへ参りました。
椅子に座ってしばし日本丸を見ていたのでございますが…、
あの日本丸のマストって当時と、
色、かわってないですか?

投稿: (=^・^=) | 2010/01/17 23時27分

にけねこ<ヤードの先端が白くなかった時がありましたが、ほとんどは同じ色ですね。

投稿: Samson♪ | 2010/01/19 00時33分

当時、にけねこは海王丸と日本丸を見分けるとき、
マストの色を見ることがありました。

なんか、日本丸のマストの色が当時と今とでは
微妙に異なるような気がしてならないのですが、
塗り替えられてきれいになったせいでしょうか?

投稿: (=^・^=) | 2010/01/21 23時37分

にけねこ<ほとんど変わってないですが、確か今はヤード(横桁)の先端が白くなっていると思いました。 他は変わっていないはずです。近々に当時の写真をアップしますので、ご記憶と比較してみて下さい。

投稿: Samson♪ | 2010/01/23 23時27分

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