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2009/12/18

昔話 57 帆船への乗船には

月が変わり、バタバタした準備に追われ、小遣いのせびりもそこそこに、4月1日、こだまで東京に向かう。 新幹線の各駅停車「こだま」である。 お定まりの岸壁「晴海H2」までは、銀座からバスであるが、岸壁の随分手前で下ろされるので、どでかいダッフルバッグ(別名寸胴バッグ)を担いでいくのに一苦労である。

あの頃のバッグというとしゃれたブランドものは ないきに(ここだけ岡山弁);;)、帆布もしくは厚手の白い生地で縫製した、円筒形のバッグ。 円筒の底はφ30cmぐらいで、高さが90cmぐらい、そして頂部の口は1本のロープで絞れるようになっている。 いわば巾着袋の大型判である。 母親か彼女かに縫ってきてもらったものは、綺麗な縫い目が揃っているね。 そういう機会が得られなかった人は、ボストンバッグ。 しゃれた奴は、スーツケースを持ってきている。 私は3回生の実習時に縫ってもらったバッグを持っていたが、大分汚れていかにもルンペン仕様の姿である。
さて、問題は、それらのバッグの中に詰めてあるものだ。 制服、勉強・筆記道具、カメラ、普段着などであるが、半年分の消費備品の中には当然下着もある。 しかし、シャツ、靴下はたくさんあるのに、パンツは何処を見回しても見あたらない。

このころ先輩から言われていたのは、帆船実習中は、水が貴重でなかなか自由に使えないので、フロも毎日は入れないし、洗濯も決められた日にしかできない。 便利なものとして、越中を勧められていた。 身も心もビシッとする六尺ではない。
かさばらず、白い木綿の布と、腰ひもがあれば良く、針と糸で傷んだら、新しいのを作ればいい。医療現場ではT字帯というのかな? 腰ひもを前で結んで、布の他端を内側から外へ垂らせばいいアレである。 
この時は十枚分ぐらいあれば十分と考え、それを用意していく。 男ばかりの実習、作業服は貸与品、食費はタダ。 そして暑い夏の航海で、シャツを着ているとよけい熱い。更に、デッキは裸足であるから、上陸時以外は靴は履かないので、靴下は2・3足あれば足りる。

また、嗜好品の酒・たばこは船でボンド品が買える。 男ばかりの6ヶ月、あとは○○がいればほんと言うことのない禁欲の世界なのだ(それが一番辛い!)。

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コメント

帆布で作った袋、持ってらっしゃったのを
見たことがございます。
その方はエンジンの方でございましたけど。
自分で縫ったようにおっしゃっていましたし、
縫い目が何よりの証拠でございました。

そっかー、けっこう皆さん
お造りになるんでございますね。

あ、そうだ、
その袋を見た時のこと思い出しましたので、
またそのうち自分のブログにUP致します。
別に、どうってことのない話です。

投稿: (=^・^=) | 2009/12/29 15時36分

にけねこ<貧乏人ばかりでしたから、一人コッソリ手縫いするんですわ。
勉強しろと言うかも知れませんが、少ない小遣いからのやりくりで大変でした。

投稿: Samson♪ | 2009/12/30 07時49分

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