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2009/05/16

昔話 45 メルカトール図法

さて、シドニーを後にした「青§丸」は、シドニーから暫くは東にコースをとっていたが、その後はコースを67度にして、ただひたすらに走る。
小学校の世界地図にある様に、子午線に対して同じ角度で行けば、目的地に着けるのがこの地図の良いところ。 ただ、北極や南極などの緯度が高い場所では、(経度)子午線の間隔が同じなので、小さな土地も大きく見える(カナダ・グリーンランド・ソビエト連邦)がいやにでかく見えたよね)のが欠点。 地球表面上での2点間の最短距離は大圏コースであるが、今回は4日ほどの航程であり、一番手抜きのイージーな航法である。
そんな手っ取り早い航海は、勉強にはなりゃしない。 案の定、神様が怒った!。
コースを追いかけるように「トロピカル サイクロン」が発生しているのである。
でかい、風はそれほどでもなかったが、大きなうねりが船を揺らす。 うねりの波高は7m以上、サイクロンに追いつかれるたら、10m以上の高さのうねりになるだろう。
気が気ではないが、ただひたすらに航走る。 士官も怖さを知ってはいるだろうが、横波にならないように注意している。 ふと、横波=転覆沈没 などという数式が頭をよぎるので、救命胴衣の在処(部屋のロッカー)を確認する。
小柄なA山君は、「大丈夫だよ、士官に任せておけば良いよ。この船のGMだって、安定して居るんだから」と言うが、気が気ではないよ~。 こんな事なら、保険でもかけておけば、、、(受取人は誰かな?ははは)
何とか、珊瑚礁に囲まれた島に着いた。
狭い水路を通っていくと、木製の桟橋が見える。
こんな場所では心許ないなぁと思うが、それでも前後に10本ほどのホーサー(もやい綱)をとる。 普通なら、6本程度なのであるが、今夜はサイクロンが通り過ぎるので、これでも少ない方である。
案の定、夜遅くなってから、「バシッ!」と大きな音がした。
直径8cmもあるホーサーが切れたのだ。 その夜、学生ではなく、船員がホーサーの増締めを行った。
翌朝、見ると、桟橋の一部が壊れていた。 実はこれがこの国一番の岸壁設備なのだ。
良くこんな国から、日本へ相撲やラグビーに来るかと思う。
この港の名前は「ヌクアロハ」、トンガ第一の港です。周りに物標がないので、気をつけないとたどり着けないですョ。

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コメント

乗船実習のお話って、
あんまり詳しく聞いたことなかったのですが、
ホントにいろいろとご経験なさるのですね。
にけねこは当時、青§丸を知りませんでした。
進○丸、銀○丸、大○丸、それから蒸気タービンの北○丸と帆船2はい、
もう、みんな用途廃止になってしまった…。
にけねこの好きだった北○丸なんて名前すら残っていません。
あの頃は銀○2が就航したばかりで、
氏は先代に乗ってらしたんですよね。
今は6000トンを越える銀○3ですって!
遠くからですが見る機会がございました。
綺麗で大きな船。
銀○丸2は火災の後、どうなったんだろう…(?_?)

投稿: にけちゃん | 2009/05/17 00時03分

にけねこ<§は雲の様な文字ですね。
で「青§丸」は後部の上甲板が広く、いろんな事が、甲板で出来る。夜中に寝ころんで、星を見ていると吸い込まれそうになるよ。
北斗七星にちなんでつけられた船はタービンの実習のために必要でしたが、普通のディーゼル船は、ただただ、学生が多かったから存在していた。
今度、帆船実習が必修から外れたので、日本丸、海王丸もどうなる事やら、です。
ニュー銀○丸の火災は聞いたような気がしますが、良く判っていません。
海王丸の海難は良く理解していますが、私の所まで詳細ニュースが届いていないんですよね。

投稿: Samson♪ | 2009/05/17 00時37分

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