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2007/02/28

昔話 25 舵輪当番

航海当直中での重要な仕事、舵輪の当番についてごご説明しましょう。
本来なら、これはクォーターマスターの仕事。 仕事の内容を知るのが目的で舵を握る。

舵は船の進行方向を決める重要な部品、これがなかったら、どうしようもない。 帆船時代でも重要なのは当たり前で、複雑な機械であっても、これは甲板部の範疇で、機関部の管理にはなっていない。

その昔、舵と舵輪とは、直接または、チェーンで結ばれていたりした。 だから、波が舵板に当たるとズシリとくる。 帆船日本丸・海王丸もチェーンで直に接続されている。 帆船での実習時は、直接大きな舵を動かすので、これがかなりの労働力を要する当直になる。

今の機船は電気信号、油圧などを利用しているので、小指の先でも舵を取ることが出来る。 もっとも、現在は自動操舵装置(オートパイロット)があるので、舵取りは眠っていても出来る(実際に眠ってる奴もいる)。 

最初の舵輪当番の時は、少し緊張した。 少し舵を取ると、暫くして、スペリー式のジャイロコンパスの音が「チッチッチチチ」と音がする(東京計器のものは音が大きかった)。慌てて反対に舵を取ってまた、「チッチッチッチッチッチチチチチ」と大きく音がして、針路が左右に振れる。 「コラッ、舵を大きく切るな、あほ!」と士官の怒鳴り声が爆発する。 間髪入れず、後背からQM(クォーターマスター)の優しくてゴツイ手が舵をしっかり抑える。 耳元で、「緊張するなよ、少しだけ左にあて舵を取って、ゆっくり舵輪を操作しなさい」と小声でQMのアドバイス。 

あとは1時間の当番がじっと過ぎるのを、目を凝らして待つだけでした。 

舵輪当番は4時間の当直中1時間交代で当番に当たってました。

船を真っ直ぐ走らせるためだけに、舵輪に人を配置して、、、、こんなのが、訓練になるのかしら?
確かに、真っ直ぐ走らないと燃料が無駄。舵を切ること自体、抵抗が増えるので、大きな舵取りは燃料の無駄。自動操舵が一番無駄のない動きをする。

何につけても、舵が肝心。 政治の世界も、舵取りが重要(すぐ悪い方に行きたがるのが政治かなと思うんですがね)。 「船頭多くして船 山に上る」だけは避けて欲しい。

さて、サブワッチ、舵輪当番、ルックアウト(見張り)、リーサイドと当直中の役割をかいてきましたが、もう一つ、非番というスペアの役割説明が残っていますね。
これは、タダひたすらに、居眠りをするという役目で、、、、、どういう訳か、昼夜拘わらず眠かった。 いつも夢の中だから、役目の内容は覚えてないよう。 あはは。

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