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2005/10/21

昔話 15 航海当直1

練習船といっても、操船指揮など取らせてくれるわけないですよね。

普通、ブリッジ(船橋)には当直士官とクォーターマスター(操舵手1〜2名)が付いている。

そして、学生二人が、士官のまねごと(サブワッチという)をする。正確には、船の位置を確認したり、他の船の動きに注意する。 例えば、灯台の灯りや、島、岬、山の方向をコンパス(羅針儀=方位磁石)から読み取って、海図で位置を割り出したりする。

今はGPSがあるからずっと便利ですが、昔は自分の位置を航海士がキチンと測っていた。 島が見えない時は、太陽や星から位置を測っていた。

海以外何もない、大洋のど真ん中でも原始的な器具で、位置が出せるから不思議ですね。

また、クォーターマスターが本来舵を取るのだけれども、学生がいる時は学生任せ。 オートパイロット(自動操舵機)が付いていても、手動で舵を取る。 汽船の場合は油圧駆動だから一人で舵を取る。 波にあわせて船が揺れると、そのたびに少し針路が変化する。 1゚もずれないようにするが、たまには3゚くらいずれてしまう時がある。そんな時は、当直士官から「(- -;)コラコラ、ちゃんと舵を取らんか!何処向いている!」と怒鳴られる。

一時間も、コンパスとにらめっこしてれば、いい加減に嫌になる。 くたびれる。 舵輪を握るのは一時間が限界だとつくづく思う。

一時間過ぎると、つぎの当番学生が舵を代わる。

本来のクォーターマスターは船を避けたり、狭いところを通る時など、重要な時だけ舵を取るが、彼らも基本は一時間交替。 当直4時間のうちの1/4の一時間舵を取るので、クォーター(1/4)マスターとはここから呼ばれている。

これら以外にも役目はある。 リーサイド(風下という意味)といわれる気象観測や雑事の当番。ルックアウト(見張り)などであるが、当直中はずっと立ちっぱなし、何処かに寄っかかってもいけない。 座るなんて言語道断です。 どの役目をとっても辛抱です。

一番辛いのは、やはり サブワッチですね。 ああだ、こうだと、士官から4時間、教育、叱りつけや、小言まで、しっかり付き合わされるんですから。

まあ、これが練習と言うことですから、文句は言えませんが、、、

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